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FELT F4 [自転車]

 今回は自転車について書かせていただきます。これからロードバイク始めてみたいという方の参考になればうれしいです。
下の写真は、現在私の所有するロードバイク FELT F4 です。
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 FELT はドイツの自転車メーカーで、ジム・フェルト(Jim FELT) という方が創立しました。二輪界では泣く子も黙る方です。もともとは競技用モーターサイクルのフレーム屋さんでした。ジョニー・オマラ というモトクロスライダーをご存じでしょうか。彼にフレーム提供していたという話は、その筋では有名です。オマラ氏はアメリカ人ライダーで、モトクロス・オブ・ネイションズ(Motocross of Nations)という、国別対抗レースで活躍していましたので、そちら方面が好きな方はご存じでしょう。
 モーターサイクル界でのキャリアを終え、自転車に転向した彼の作るフレームの性能の良さに驚いた多くのライダーがフレーム製作をフェルト氏に依頼してきたそうです。彼が作ったフレームは、幸運にもその年のトライアスロンとシクロクロスのチャンピオンを生みました。私は、そういうところと、デザインに惹かれて購入しました。
 では、写真とともにざっくりと見ていきましょう。
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 このバイクは完成車での販売で、コンポーネントは日本が世界に誇る SHIMANO社 の ULTEGRA SL を搭載しています。コンポーネントとは構成要素という意味ですが、自転車のスプロケット(歯車)、ディレーラー(変速機)、ブレーキ、リム、ハブ(車輪の中心部)、などのまとまりを指します。ULTEGRA SL は SHIMANO コンポーネントの最高峰 DURA-ACE のひとつ下のモデルです。
 FELT は生い立ちや実績が素晴らしいのは前述の通りですが、もう1点我々庶民にとって素晴らしいことがあります。庶民にとって素晴らしい…そう、価格です。プロ用のハイエンドモデルこそ目ん玉飛び出る価格ですが、一般モデルは比較的購入しやすいです。たとえばイタリアの COLNAGO のアマチュアハイエンドのフレームに ULTEGRA SL を搭載した完成車を購入する場合の2/3程度の資金で手に入ります。この安さは一体なんなんだろう、と考え込んでしまいます。念のため、FELT の造りは申し分ないですよ。

 初めてロードバイクに乗った時、車両重量の軽さと車輪の細さからくるこぎ出しの軽さにびっくりしました。初ツーリングは総走行距離60km足らずのコース(今でこそ"足らず"と言えるが…)でしたが、出発前は60kmも走れるのかと不安でいっぱいでした。しかし、車体の軽さに助けられ、疲労でクタクタにもならず、行ってっこられました。自分でビックリです。こんなところまで自転車で来られるんだ~って。
 距離を稼げることのほかに、スピードも相当出ます。平坦なところでは、私のような素人でも40km/hでの巡航も可能です。長い下り坂では、ちょっと危険ですが怖いもの見たさとでもいうのでしょうか、どれだけスピードが出るか挑戦し、80km/hを記録したこともあります。こんなのが一般公道を走るんですから、4輪車には嫌がられるわけです。幅寄せされたり。日本の交通事情では共存は無理なのかもしれません…残念ですが。
 最後に、私の一番好きな角度から FELT F4 に熱視線を浴びせましょう。この角度です。
felt_f4_3.jpg
右後ろから彼女を見たところです。トップチューブのシートチューブ側接合部のふくらみといい、シートステー二股部の形状といい、たまりません。まぁこう思うのは私だけでしょうけど。
今乗らずに、いつ乗りますか。…今は寒くて乗らないか…

機械式時計 [時計]

 みなさん初めまして、こんにちは。usk と申します。このブログ、タイトルが大袈裟ですが、内容がそれに見合うかは別にしてください。。。自分の趣味のこと、感じることなど、自由に書いてみたいと思います。題材について興味のある方への情報提供となれば幸いです。
 はじめのうちは限られた方々に見ていただき、意見を頂くなどして、そのうち公開させて頂きたいと考えています。

 とっかかりはどうしましょうか。プロフィール画像のお話でもしましょうか。左上のプロフィールの写真、なんだかわかります?そう、腕時計です。ばかにすんなって話ですよね、すみません。これは Sinn というドイツの時計メーカーのものです。シン ではなく ジン と読みます。正式な社名は ジン特殊時計会社 です。Sinn は、その社名の通り特殊な時計を作っていまして、例えばドイツ連邦警察の対テロ部隊 GSG9(英:ジー・エス・ジー・ナイン 独:ゲー・エス・ゲー・ノイン) の正式採用時計も作っており、ミリタリー要素の強い時計を多く手がけています。もちろん普通の時計もありますよ。
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 さてこの時計、型番は 103.B.SA.AUTO というものです。機械式時計(=ぜんまい仕掛け)なのですが、私はこの機械式時計というものが大好きです。1日に数秒狂うし、土日放置すれば月曜には針が止まってるし、クォーツの方がよっぽど実用的です。でも、機械式がよいのです。なぜか。電池を必要としないその複雑な構造が小さなケースにぎっしりと詰め込まれていて、乙女心をくすぐります。ぜんまいがほどける力を利用して時を刻むなんて、このアナログな感じが乙女心をくすぐります。持ち主である自分の生命が終了したら、時計も一緒に止まります。一心同体です。
 さぁ、みなさんでくすぐられましょうか。
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 この写真は上記の時計の裏側です。シースルーバックと言って、裏側から中身が見えるんですね。上半分にある半円状のSinnと書いてあるもの、これはローターといって、腕に時計をはめているとき、腕の動きを利用してくるくる回ります。それはもう、ちょっとの力でグルングルンまわります。このとき、勝手にぜんまいを巻いてくれるんですね。この構造を自動巻きと言います。ローターが付いていないものは手でぜんまいを巻きます。これは、そう、手巻きです。自動巻きの時計でも2日弱放置しておくと止まってしまいます。次使うときは、自分でぜんまいを巻くか、軽く振ってローターをグルングルン回します。
 これらの機械一式を ムーブメント と言います。キャリバー(Caliber | Cal.) と言われることもありますが、キャリバーは正確にはムーブメントの設計のことを表します。例えば歯車の構成などです。このモデルは Valjoux(バルジュー)社の 7750 というムーブメントを使用しています。Valjoux社 は ETA社 というムーブメント会社の連合会社に吸収されていますが、Sinn はあえて Valjoux と言っています。
 この 7750 はクロノグラフ用としては一般的で、3針時計(普通の時計)のムーブメントとクロノグラフ(ストップウォッチ)のムーブメントが重なって2階建てになっています。だから分厚いです。この時計は厚さが16mmもあります。
 シースルー部左下に見える、金色に輝く輪っか、これをテンプと言います。このテンプは1秒間に8回振動します。28,800回/時ですね。プルプルプル・・・・と。これが1秒の元になるんです。クォーツの場合はものすっごく高い振動数を元にしますので、1秒の元なんか見えません。しかし機械式時計の秒針を見ると、1秒進む間に8回チチチチと動いている様子が見て取れます。一生懸命 "時間" を創って(←あえてこの字)いる様子が見えるんです。機械ではなく生き物と思えてくるのは私だけではないはず。ほら、くすぐられたでしょ。

 上に紹介したもの以外に、6振動や10振動のものもあり、8振動がもっとも一般的です。10振動は ZENITH(ゼニス,スイス) という素敵な時計メーカーの El Plimero(エル プリメロ) というムーブメントが有名です。とてもなめらかに動き、思わず「おぉぉ~」と言ってしまいます。ZENITH はむかーしむかし、国鉄で正式採用されていました。今はルイ・ヴィトン系グループ傘下になり、本体価格も修理費も上がってしまいました。
 さて、この写真をご覧になり、「んん?あのピンクのちっちゃい点はなんぞや?」とお思いになった方いらっしゃいますか?はい、ルビーです。人工ですけどね。高級時計(私たちの年収で買えるかどうか…の価格帯以上)には天然ものが使われていることもあります。
 何年にもわたって正確に時間を刻み続けるために、重要な(全部重要ですが…)歯車の軸受にルビーを使っています。ルビーは摩擦熱を持ちにくく削れにくい性質があり、うってつけだそうです。ここにちょびっと潤滑油を垂らすと、最高の軸受の出来上がりとなるわけです。
 色の青いルビーはなんというかご存じですか?サファイアです。サファイアにクロムが1%ほど混じると赤く色づきルビーと名前を変えます。正確には コランダム という鉱石にどんな不純物が混じるかで色と名称が変わりますが、私この辺りは疎いのでGoogle先生にでも聞いてみてください。
 サファイアついでに、サファイアガラス って聞いたことありますか?よく時計の風防(表のガラスのこと)の材質でサファイアガラス使用と書いてあったりします。これ、宝石のサファイアが使われているわけではないんですね。サファイアのように硬いガラスですという意味ととらえてください。確かに硬いです。ぶつけても傷が付きません。げっ!傷付いた!と思っても、それは表面のコーティングに傷が付いただけです。

 どうですか?機械式時計に興味がわいたのではないでしょうか。私は機械式時計の中身を少し勉強したら、もうハマってしまいました。こりゃすげぇ!と。ネックは価格ですが、興味を持ったなら1本買ってみましょうよ。ORIS(オリス,スイス) や HAMILTON(ハミルトン,アメリカ) などは、購入し易い価格で、良いムーブメントを使っていますので、恐る恐る初体験するには良いかもしれません。
bc3.jpg
 参考までに、これは私が最初に買った機械式時計 ORIS の BC3 というモデルです。ただし、機械式時計を買うと十中八九、金銭感覚がおかしくなります。10万円台の時計を見て「おぉ、安い!」と思ってしまいます。このあたりは自己責任でお願いします。
 でも、こういうものが身近にあるのって、楽しいですよ。そうそう、言い忘れました。機械式時計は振動の度に構造上チチチチと音がします。耳に当てて聞いてみると、何ともいい音で癒されます。ようこそ、素晴らしい機械式時計の世界へ。
いま買わずに、いつ買いますか。
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